是非たくさんの方に読んでいただきたい1冊です。
こんにちは!元プロボクサーのAKIです。
1ヶ月前から3歳の娘が英語教室に通い出しました。
従姉妹が先に通っていて、先生が喋った後に繰り返しで上手に発声するのですが、うちの子は
先生「Dog」
娘「・・・」
先生「Cat!」
娘「・・・」
先生「Horse!!」
娘「・・・」
みたいな感じで一切繰り返しません😂人見知り全開です...
慣れるまでかなり時間がかかりそうですが、宿題だけは楽しそうに家で取り組んでます。同じものを線で繋いだり、丸をつけたりする簡単なものですが出来ても「もう1回!」と言って、消しゴムで消して書いてを繰り返しています。
娘が楽しそうにしているので、嫁さんに「3歳児用のドリルでも買ってあげたら?」と言ったら「いいね!」となり、日曜日に近くのTSUTAYAに買いに行きました。
娘と嫁さんが選んでいる間、店内をブラブラしていたら、新刊のコーナーに東野圭吾さんの文庫本が置いてありました。
帯を見ると「加賀恭一郎シリーズ最新作」と書いてあったのですぐに手に取り、嫁さんに娘のドリルと一緒に買ってもらいましたw
その小説がこちら
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前の記事でも少し書きましたが、僕は東野圭吾さんの「加賀恭一郎シリーズ」が大好きで、全ての作品を読んでいるのですが、前回の「祈りの幕が下りる時」で完結したと思っていたので、この新作を見つけた時は「まだ続くのか!!」とテンションが上がりました!
W杯で日本がドイツに勝った時より興奮したかもしれません😂
日曜日に購入して、その日のうちに読み切ったので、久しぶりに本のレビューを書こうと思います。
【前回の記事はこちら】
この本は僕が今まで読んできた小説の中で間違いなく1位です。是非、読んで下さい。
家族の絆がテーマになっていますのでどんな方でも共感できるストーリーだと思います。
今までは主人公の加賀恭一郎メインのストーリーでしたが、今回は加賀の従兄弟で同じ捜査一課の松宮脩平がメインのスピンオフ作品になっています。
最初のシーンは約15年前、東京に住む40代の夫婦の話。この夫婦には2人の子供がいましたが、子供達だけで祖父母の実家がある新潟に向かった際に、震災に巻き込まれ2人とも命を落とします。絶望の淵に追い込まれた夫婦は自分たちの人生について葛藤しますが、もう1人子供をつくり人生をやり直す選択をします。40代と高齢でしたが不妊治療で奇跡的に子供を授かる事ができ、新たな人生をスタートさせます。
次のシーンは新潟に移ります。ある旅館の女将の父親が末期癌で死が近くなる中、知り合いの弁護士から「父親の遺言書を預かっている」と連絡を受ける話から始まります。
「父親が亡くなる前に読んでおいた方がいいかも知れない」というニュアンスの事を弁護士から言われ、女将はその場で開封することにしました。その遺言書の最後に「松宮脩平を自分の子供として認知する」と文章が書かれており、松宮脩平って誰だ?という流れで終わります。
遺言書の件と同じような時期、東京で喫茶店のオーナーがナイフで刺殺されるという事件が起きます。この女性は周りからの評判も良く、関係者の誰もが「人から恨まれるような事は絶対にない」と言われるような店主でした。加賀や松宮が捜査しますが、なかなか手がかりが見つからず、捜査は難航します。
この何も関係性がないように見える3つの話が最後、1つの糸でつながります。
ネタバレにならないように、読んで印象に残っている言葉を2つ紹介したいと思います。
巡り合わせ
物語の中で1番重要な言葉だと思います。
この小説では主に「子供との巡り合わせ」という意味で使われています。
殺人事件はこの巡り合わせという言葉の解釈を勘違いしておこりました。
小説の中に「綿貫哲也」という人物が出てきます。この人は殺された喫茶店の店主の元旦那なのですが、お互い子供が欲しかったのですがなかなかできず不妊治療を始めます。何度か失敗した後、「これで妊娠しなかったら不妊治療を最後にしよう」という決意で最後の人工受精を試みますが妊娠する事はできず、お互い話し合いをして離婚することになります。
その後、綿貫はある女性と事実婚のような状態で生活をする事になります。その女性とは5年以上、事実婚の状況が続いていますが結婚はしていません。綿貫は結婚するのは「子供を授かった時」と自分の中で決めていました。
このシーンですが綿貫の気持ちが良くわかります。
僕もバツイチで前の奥さんとの間に子供はいないのですが、再婚に関しては子供ができたらすると決めていました。
1回結婚で失敗していると、正直2回目ってメリットを全く感じないです。
離婚した後って相手に左右される事がなくなり、自分の人生を謳歌できますし、すごく楽しい時期を過ごす事ができていました。
なのでよほどのことがない限り、再婚しようなんて考えなかったのです。
ただ子供を授かったら話は変わってきます。
相手のためだけでなく「子供の為に結婚しよう」と、いい意味で踏ん切りが付くのかなと思います。僕はそうでしたw
そしてその巡り合わせにすごく感謝しています。そのおかげで今は可愛い娘と生活する事ができています。
夫婦にとって子供との巡り合わせは人生で1番嬉しい事かもしれません。
小説ではこの巡り合わせによって人生の歯車が狂います。巡り合わせがうまくいかなかった事によって、様々な人の人生が変わっていく様子が描かれています。
長い糸が切れなかったことに
今回の主人公である松宮脩平が最後に言った言葉です。
色々な巡り合わせによって会う事がなかった親子が再会することになりますが、どんな状況であれ、離れ離れになった親と会える糸を誰かが繋いでくれていた事に対しての感謝の言葉です。
親子関係は本当に難しいと思います。親子関係がうまく行っている家庭もあれば、色々な事情で分裂している家庭、また両親の離婚によって片親になっている家庭など、自分の周りを見てみても色々な形があります。
ただ、よほどのことがない限り自分の子供と会いたくない親はいないと思います。
親にとって子供は宝です。どれだけ離れていても親は子供のことを思っている...
そんな親子の絆がテーマでこの小説は書かれています。
「余韻にひたる」という言葉がありますが、この小説を読み終わった後は最高の余韻が待っています。それくらいオススメできる1冊ですので、是非読んでみてください😄
この小説を読んで、僕の中の好きな本ランキングが変わりました。
1位:希望の糸/東野圭吾
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2位:銀翼のイカロス/池井戸潤
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3位:死神の精度/伊坂幸太郎
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1位と言ってもダントツの1位です。
ボクシングで例えると世界チャンピオンと世界ランキング1位ぐらいの差があります。(分かりにくかったらごめんなさい🙏)
本当にオススメの1冊なので是非読んでみてくださいね。
この作品はいつか映像化されると思います。新参者シリーズが大好きなので映像化されたら必ず見ようと思います。
新参者シリーズもオススメですので是非みてみてくださいね。このドラマで阿部寛の事が大好きになりました。
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来週は、日本人初のボクシング4団体統一タイトルマッチに挑む、井上尚弥選手の試合の展開予想をしようと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
以上、AKIでした♪