jewela’s blog

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天然石のインクルージョンについて

こんにちは♪ 高島です。

 

パワーストーンだけでなく、宝石の用語として「インクルージョン」とは、天然石が好きな方であればよく耳にする言葉ですよね。

今回はそのインクルージョン(日本語で内包物)についてご説明したいと思います。

 

天然石が結晶体になる成長途中や成長が終わった後に取り込んだ、固体や液体や気体が、インクルージョンの正体です。

宝石のキズと表現されることもありますが、インクルージョンは天然石のひとつの個性です(^^)

同じ天然石でもインクルージョンが入ることでまた違った表情を見せてくれます。

たとえば水晶ですが、針状結晶が入るとルチルクォーツになります。

また、インクルージョンは光の屈折によって起こる、さまざまな効果も引き起こします。

細やかな針状の内包物が規則正しく並ぶと、スター効果やキャッツアイ効果が表れます。

インクルージョンは単に宝石のキズではなく宝石の希少性が増す要因にもなるのです。

 

このインクルージョンは、宝石を鑑定するうえでとても役に立ちます。

その産地で取れた鉱物にしか見られない特有のものや、

その鉱物だけしか見られない特有のものがあり、

鑑定士はこれを見極め、天然か合成か、この宝石は何かを判別するひとつの目安にしているのです。

 

ダイヤモンドのように、インクルージョンが無いものほど鑑定評価が上がるものもあれば、逆にインクルージョンが入ることで見た目の美しさや内包物の希少性により、同等の宝石と比べたとき、インクルージョンがあるものの方が価値が上がる場合もあります。

 

☆フェザー

結晶内部に入り込んだ羽毛状のインクルージョンのことを「フェザー」と言います。

宝石に乗じた亀裂であり、耐久性を落とすと価値が下がります。

ダイヤモンドのクラリティ(透明度)を下げるインクルージョンの多くがフェザーと言われています。


☆クラック

結晶が成長する過程でかかる圧力によって生じるインクルージョンです。

宝石が割れてしまう原因となるため、クラックの位置や大きさは確認が必要です。


☆結晶インクルージョン

別名インクルーデッド・クリスタルと呼ばれ、宝石の中に他の鉱物を含むインクルージョンを指します。

たとえばダイヤモンドは、結晶中にダイヤモンド、ガーネット、スピネル、ペリドットなどの結晶を含みます。


☆ニードル

棒状の結晶インクルージョンです。

単体ではなく、複数内包される傾向にあります。


☆流体インクルージョン

結晶の割れ目に液体や気体が浸透して生まれたインクルージョンです。

透明な結晶の中に数多く存在する場合は、白っぽく濁って見えることもあります。


インクルージョンには、見る人を惹きつける不思議な魅力があります。インクルージョンのあるストーンを持っているうちに、内部が変化してレインボーが入ってくる場合があります。その変化は、良いことの起こる前兆、天使や妖精が宿る場所など、様々な言い伝えがあったりします。一つ一つの石の個性を楽しむポイントとして、インクルージョンのある天然石を楽しんでみてはいかがでしょうか(^^)