こんにちは♪ 高島です。
毎年4月8日に花まつりという行事があることをご存知でしょうか?
花まつりとは、お釈迦さまの誕生日といわれる4月8日に行われる仏教のお祝いの行事で、「灌仏会」(かんぶつえ)と言われています。
お釈迦様の誕生の際、「九頭の龍が天から清らかな甘露の雨を降らせた」という伝説があり、日本の灌仏会では、花で飾りつけた小さなお堂「花御堂」に置かれたお釈迦様の仏像(右手を天に、左手を地に向けている誕生仏)に、ひしゃくですくった甘茶を注いでお参りします。
お釈迦様の仏像がなぜ右手を天に、左手を地に向けているのかはご存知でしょうか?
お釈迦さまは母親のマーヤー夫人の右脇から誕生しました。(え!?ちょっとびっくりですよね・・・)
生まれてすぐに四方に7歩ずつ歩き、右手を天に、左手を地に指して「天上天下唯我独尊」と唱えたという伝説があります。そのお姿が花御堂に置かれた誕生仏です。
天上天下唯我独尊とは「この世界で我ただ一人が尊い」という意味をもっていますが、「私だけが尊い」という意味を表しているのではなく、
「この世に存在する私たちひとりひとりはすべて等しく尊いのだ」
と、かけがえのない個人の尊厳を示したものと解釈されています。
仏教系の幼稚園や学校に通っていた方は花まつりは懐かしいのではないでしょうか🌸
花まつりに甘茶をいただくと無病息災で過ごせるともいわれています。
この甘茶には
●甘茶で赤ちゃんの頭をなでると、元気で健康な子供に育つ
●政治を行って平和な世が訪れると、甘い露が降る
●飲むと不老不死になれる
という様々ないい伝えがあるそうです。
甘茶はヤマアジサイの変種「小甘茶(こあまちゃ)」の葉を煎じて作ったお茶です。
味は強い甘みがあり、砂糖なしでもすごく甘い!砂糖の100倍以上の甘みがあるそうです。
甘いのにカロリーゼロです!
繊維質が多く含まれているためダイエット効果や、花粉症などアレルギーの軽減効果まであるそうです。
ちょうどこの季節は花粉症の症状で悩まされる時期でもあるので甘茶をぜひ試してみてください✨
さらには、胆汁のコントロールや口臭や歯周病、婦人病や夏バテ、喉の痛みにも効くと言われています。
他には漢方薬の苦み消し、糖尿病患者の砂糖代わり、歯磨きの甘味などにも使われています。
ティーパックなら入れ方も簡単なので試してみてください✨
甘茶を飲むときの注意点も・・・
もともとアジサイには中毒を起こす成分が含まれており、量には注意が必要です。
厚生労働省によると、濃い甘茶を避けさえすれば大丈夫だそうです。
自宅で甘茶を購入し飲む場合には容量や飲み方が必ず書いてあるので、それに従って作るようにしましょう✨
花言葉:「祝杯」「至福」
アジサイが、観賞用だけでなく、お茶にまでなるとは、驚きですよね!
今日は、唯我独尊、この世にただひとりの自分自身を慈しみつつ、美味しいお茶をいただきたいと思います。^^