こんにちは!元プロボクサーのAKIです♪
先週の日曜日、超RIZINにて朝倉未来vsフロイド・メイウェザー のエキジビジョンマッチが行われました。
ニュースなどで結果をご存知の方も多いと思いますが、メイウェザー が2Rで朝倉未来をKOしました。
今回は試合を振り返りながら考察していきたいと思います。
ちなみに僕の予想は見事に外れました😭
【戦前の予想記事】
本来はいないポジション
1Rを見て感じたのはメイウェザーのポジションが思っていたより近かった事です。
那須川天心と試合した時も近かったですが、天心とは体重差がかなりあったのであの距離でも問題ないと思いましたが今回は朝倉未来の方がメイウェザー より体重が重いのにかなり近い距離でポジションを取りました。
この点から推測して、メイウェザー は朝倉未来を警戒していなかったと考えられます。
結果、朝倉未来も一歩踏み込めばパンチが当たる距離にいたので
手を出しやすい=手数が多く出せた
これが想定より両選手の手数が多く、塩試合ではなく盛り上がる印象の好試合になった要因だと思います。
1Rからメイウェザーはボディーへのストレートを何回も繰り返してました。
ボクシングにおける定番の攻め方です。
ボディーに注意を持っていき、顔面へパンチを打ち込む方法です。
これがKOしたパンチにつながりました。
記憶がない。なんでアレで倒れたのか
これは朝倉未来が試合後のインタビューで話した言葉です。
朝倉未来は今までKOされた経験がないので大きな勘違いをしています。
KOされた経験がある人なら分かりますが今回の試合のようにKOされた場合、倒されたパンチを覚えている人はほとんどいないと思います。
僕もKOされた事がありますが、倒されたパンチは全く覚えておりません。
そもそもKOされる前からダメージがあり、足の踏ん張りが効かず
「気がついたら倒れていた」という形になります。
試合のVTRを見ると分かりますが、KOされたパンチの1つか2つ前のパンチで朝倉未来の意識が飛んでいるように見えます。
その理由は朝倉未来の右足の動きです。
朝倉未来の意識を飛ばした右のロングフックですが、映像を見ると朝倉未来は見えていないと思います。
メイウェザーはそれまでほとんどのパンチがストレートで、ボディーへも打っていたのでフック系の顔面へのパンチを警戒していなかったように見えます。
このパンチを貰った後、朝倉未来の右足(軸足)が制御が効かないように動いているのが分かります。実質このパンチでKOされていたといってもいいと思います。
足にくるようなパンチを貰った場合、軽くパンチを受けても足の踏ん張りが効かないので腰から崩れるように倒れてしまいます。
朝倉未来が「記憶がない」と言っていたのはこのような理由だと思います。
メイウェザーが日本の友人から「2Rで倒してくれと言われたから有言実行した」とインタビューで答えていました。
本当かは分かりませんが、朝倉未来との実力差を考えればKOするタイミングを選択するのも可能だったと思います。
朝倉未来が「異次元だった」と語ってましたが、ボクシング経験者からすると
そりゃそうだろ!
とみんな思ったと思います...
ただ、試合時代が塩試合にならず実質KOで決まったので見に行った方やPPVを購入された方は良かったのではないでしょうか?
また面白そうな試合がありましたらレビューしていきたいと思っております。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
以上、AKIでした♪