jewela’s blog

創造する人と伝統の新化をサポートし、愛あるモノを世界に広めます。

実家が被災した話と災害時の教訓


こんにちは!AKIです♪

いつの間にか8月も最終日となりました。

皆さん充実した夏を過ごせましたでしょうか?

僕はコロナ感染ともう1つの災難のおかげで、普段体験出来ないような夏を過ごすことが出来ました...

それがこちら↓

youtu.be

僕の実家から100mぐらいの所の映像です...

実家も同じような感じで1階部分150cmほど浸水しました。

今回は被災の話とその事で感じた教訓の話をしたいと思います。

 

 

浸水の理由

8月5日の7時50分〜8時50分。

僕の実家のある地域で1時間で約83mmの猛烈な雨が降りました。

朝のニュースでも取り上げられていたので、9時すぎに実家の母親に連絡を入れました。

その時の母親の話によると

「8時ぐらいからバケツをひっくり返したような雨が降ってさー」

と普段通りの感じで話していたので大丈夫かなと思っていたのですが、その1時間後ぐらいでしょうか?母親から電話があり

「1階がほとんど浸水した。冷蔵庫や洗濯機も浮いている...と。

命の危険があったので逃げる場所があるか確認したところ

「最悪3階に逃げるから大丈夫」と言ったので安心しました。

※3階といっても部屋ではなく物置みたいな感じの屋根裏部屋の事です😅

僕もすぐに駆け付けたかったのですがその日の昼から出張が入っていたので行けず、実家に行けたのは8月8日の朝でした。ただすぐに行っても水が引いていないのと道路が通行止めになっていたので8日に行ったのは正解だったかもしれません。

到着して家の中を見ましたが、本当に泥だらけでした...

 

バックウォーター現象

バックウォーター現象とは大雨による増水で本流の水位が上昇した結果、そこに流れ込む支流の水が塞き止められたり逆流する現象だそうです。

今回の大雨で本流(日野川)が増水した結果、支流(鹿蒜川)の水が本流に合流できず水が逆流して決壊したようです。

※参考図

溢れた川の水は溢れた泥と共に一瞬で集落を飲み込んだそうです。

本当に一瞬で流れてきたようで「逃げる時間もなかった」と近所の方も言っていました。

片付け

起こってしまった事はしょうがないのでとにかく片付けです。

まずは使えなくなった家具などをゴミ捨て場までどんどん運んでいきます。

この作業で丸1日ぐらいかかります...

ある程度のゴミを運び出した後はこんな感じです😵

次に床上の泥を出した後、床板を外して床下の泥を掻き出します。

これがとにかく大変でした...

床板を外すのは本来そんなに難しくないのですが、実は10年前にリフォームをしてまして本来の床の上に更に床板を貼っていた為、床にドリルで穴を開けてチェーンソーで床を切っていくという作業が必要でした。

(ちなみに上の写真の部屋は2年前にリフォームしたばかりです😭)

 

床下はこんな感じで泥が大量に流入しております...

これをバケツリレーで外に運んでいく感じです。

この作業をする上で助かった点が2つ

1つは義理の父親の実家が元々土建屋をやっていたので、義父が電動ドリルやらチェーンソーやらの工具をたくさん持っていた事です。

義父も会社を休み、3日間連続で手伝いに来てくれたので大変助かりました。

もう1つは父親が日本語学校の校長をしているのでその生徒さん達が毎日手伝いに来てくれた事です。

ほとんどがインドネシアの方で日本語を勉強したのち、福井の会社に就職します。

多くの学生は建築現場や解体現場で働くので、実習という名目で手伝いに来てくれました。みんな真面目に作業してくれたので片付けがスムーズに進みました😄

1階の外せる床板を外してある程度の泥を掻き出す作業で4日間ぐらいかかったと思います。

その他にも車庫にあった物を捨てたり、排水溝の泥を撤去したりで全ての作業が終わったのが先週の日曜日です。

約20日間ぐらいの時間を要しました。

水害の教訓

今回の災害で勉強になった事が3点あります。

●1点目は非常袋に関してです。

実家では1階の玄関に置いてあったのですが気づいた時には浸水で流されてしまい、1番必要な時に使えない状況になってしまいました。

非常袋は出る時にすぐに持っていけるように家の出口に置いている方もいらっしゃると思いますが、今回の水害のようなケースもあるので2階にも置いておく必要があると思います。被災する可能性は低いと思いますが、非常袋は何個かストックしておいた方が良さそうです。


●2点目は電源です。

被災すると電気や水が使えなくなります。このインフラがいざ使えなくなると一気に窮地に追いやられます。

今回は全てのインフラが復旧するまで約3日間ぐらいかかりました。

※山に近い集落では3日以上かかっていると思います。

ほとんどの人は携帯電話を使っていると思いますが、充電もできない状態なので切れてしまったら情報が一切入らなくなります。

また暑い時期でしたのでエアコンも使えず、熱中症などの危険性もあります。

こんな時のためにポータブル電源も常備しておくのがいいと感じました。

これがあれば、電気の復旧まで携帯の充電がなくなる事もないですし、延長コードでエアコンに繋げば熱中症になる事もなく、快適に睡眠をとる事ができます。


●3点目は保険です。

床上浸水すると火災保険である程度は補えます。

ただ1階が浸水するとキッチンやお風呂など水回りが全てダメになってしまうので、火災保険だけでは到底補える金額ではないです。

今の時代、どこの地域で集中豪雨がおこるか分かりません。水害でも家屋や家財など全て保険でまかなえるように、川の近くや土砂崩れの可能性のある山の近くに住んでいる方は1度保険を見直してみるのも大切だと思います。

 

最後に

災害はいつ自分の身に降りかかるか予想が出来ません。

起こるか分からない事に備えるのはなかなか難しいと思いますが、もしもの時の為に備えるのも大切な事だと今回の災害で改めて感じました。

ブログを見てなにか思う事がありましたら、是非行動してみてください。

その行動が将来すごく役に立つ可能性があります。

 

また今回、多くの方がボランティアに来てくださいました。

ありがとうございます。

親戚が近くにいない方や独り身の高齢者の方はボランティアの方達の助けがすごく心強かったと思います。まだまだ復旧には時間がかかりますので、もし動ける時間がある方がいましたら活動に参加していただければと思います。

日常に戻るには時間がかかると思いますが、自分も出来る限り協力していこうと思っております。

以上、AKIでした。